| 2003年02月18日 |
| 三井住友ポリ、「エボリュー」の新市場開拓が進展 |
| 新規の加工技術開発で果樹用マルチなどに進出のメド |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:なし |
三井住友ポリオレフィンはかねてからメタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレン「エボリュー」の新市場・新用途開拓に懸命に取り組んでいるが、ここにきて、いくつかの新しい分野に進出していける見通しを得た。 これは、同社が昨年春の新発足いらい多くのエネルギーを注いできた同樹脂の新規加工技術と加工機械の開発活動が着実に実を結び始めたことによるもの。具体的には、果実用のマルチフィルムや高透明性フィルムの開発に成功し、最終ユーザーの評価を経て本採用される見通しが得られるようになったことなどが例として挙げられる。 このうちの果実用マルチフィルムは、ミカンなど果樹の根元に展張することによって土壌を適度に乾燥させ、果実の糖度を大きく高めるという働きを持つもの。太陽光を反射して色づきを向上させる機能も持つこと、滑りにくいので各種の作業が円滑に進められること、雑草を生えにくくできること--といった強みも併せ持つという。 こうした特徴については、和歌山県や愛媛県などの農家が今シーズンもののミカンを対象に試験的に採用し、良好な結果が得られたと評価しているとのこと。このため、今春から他の果実用も含めて大型の注文を確保していけると同社では判断している。需要開拓と受注活動はフィルムメーカーと共同で進めていく。 このように、大手レジンメーカーが加工技術と加工機械を開発し、合わせて、最終ユーザーと直接コンタクトも取って新しい市場・用途の開拓に取り組むケースは最近ではあまり見かけられない。同社では、「エボリュー」の事業の拡大の主眼を独自の新市場の開拓に置いていく考えであり、このため今後も相次いで同じ手法で目標をクリアしていきたいとしている。 |