| 2001年12月25日 |
| 出光石化、難燃PCの新品種の開発に成功 |
| 世界初のシリコーン活用難燃剤フリータイプ |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:なし |
出光石油化学はこのほど、ポリカーボネート(商品名・タフロン)の難燃剤フリー(難燃剤を使用しない)タイプの新品種の開発に成功した。これは、ポリカーボネートとABSのアロイに少量のシリコーンを共重合させたもので、世界でも初登場の製品。同社では、グレード名「AC1050」で来年早々にも発売する予定。 出光石油化学はかねてからポリカーボネート(PC)事業の展開に当たっては、環境負荷の低減効果が大きいノンハロゲンの難燃品種と、IT関連市場におけるニーズが全世界的に活発な高透明品種の2種類の品種の開発・育成に大きなウエートを置いてきた。 このうちの難燃品種については、最近の市場で「第三世代品種」と呼ばれるシリコーン系難燃剤フリー品種(グレード名=AC1030)をいち早く開発し、OA機器分野を中心に独自の基盤を構築してきた。これは、PCとシリコーンを共重合させたもので、薄肉難燃性(ULのV-0:1.2mm)、耐熱性(DTUL120度C)、耐加水分解性、リサイクル性ーーなどの点で既存のPCを大きくしのぐのが強みとされる。このため、OA機器の排紙カバーなどの耐熱部品材料として高い人気を得ている。 今回開発に成功した新品種は、その「AC1030」の機能をさらに高めたもの。薄肉難燃性がULの5VA(2.0mm)にランクされるように一段と高く、しかも流動性(成形性)にも優れている点が大きな特徴という。このため、OA機器や家電製品の耐熱性部品のうちの中大型部品分野にも新たな領域を切り開いていくことになると見られている。すでに、サンプル配布によって十分な手ごたえを得ているという。リサイクル性に富む点も、環境負荷の低減に懸命な多くのユーザーに評価されている要素の一つのようだ。 同社では、耐熱難燃OA等の外装部品の潜在需要量を年間3,000トンと推定、2~3年後にはそのうちの2,000トンを今回の新品種でカバーしていくことを目標に掲げている。 |