2003年03月04日
大日本インキ、CPPフィルム1連300円値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業

 大日本インキ化学工業は4日、共押出無延伸フィルム(CPP)全グレードの販売価格を、今月22日出荷分から1連(500平方メートル)当り300円(20ミクロン換算)値上げすることにし、需要家と交渉に入ったと発表した。
 
 原料樹脂であるポリプロピレン(PP)の価格が、世界的な原油、ナフサの高騰を背景に、昨年に続いて今年3月再値上げするとアナウンスされているほか、中国市場の拡大によるPPの需給バランス悪化など、フィルム事業を取り巻く環境は厳しさを増している。
 
 同社はこれまで、生産の合理化や物流費削減など、採算是正に取り組んできたが、これ以上の原料の値上げを企業努力で吸収することは困難で、製品の安定供給にも影響が生じかねないとして、価格修正に踏み切った。