2003年03月27日
住化、無機凝集剤の営業部門を朝日化学に一本化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は27日、同社の無機凝集剤事業をグループ会社の朝日化学工業(大阪市中央区、須江俊行社長)に営業譲渡すると発表した。これまでも両社は同事業では、製造、販売両面にわたり密接な関係にあったが、販売を朝日化学に一本化することで、事業戦略の明確化と、住友化学グループ全体での最適化を図る。

 営業譲渡するのは、硫酸バンド(硫酸アルミニウム)とPAC(ポリ塩化アルミニウム)などの水処理薬品で、上水道の浄水処理などに用いられている。硫酸バンドは製紙用を中心に、サイジング、排水処理など、PACは、官公需向けの水道原水の浄化と一般および産業排水処理が主な用途となっている。

 朝日化学は、住友化学グループのなかでも老舗の会社で、4月に設立55 周年を迎える。凝集剤、酸腐食抑制剤を中心に製造・販売を行っているが、今回の営業譲渡により、さらに営業力を強化、住友化学と一体となって無機凝集剤事業のトップメーカーとしての地位を固めていくとしている。

【朝日化学工業株式会社の概要】
◇本社:大阪市中央区北浜4-7-28 住友ビル2 号館
◇設立:1948(昭和23)年4 月
◇資本金:4,000 万円
◇社長:須江俊行(すえ・としゆき)氏
◇主要株主:住友化学(91.1%)
◇事業内容:無機凝集剤(液体硫酸バンド、PAC)、酸腐食抑制剤、耐熱性接着剤・塗
料、工業用洗浄剤、金属表面コート剤、エッチング助剤などの製造・販売
◇工場:新居浜工場、徳島工場、枚方工場、白老工場など全国10 カ所

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=798