2003年04月01日
山形大学が同一基板にLCDと有機EL、表示モード切り換え
イリジウム系の伝導性ポリマー使う
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:なし

 表示モードの切り換えによってLCD(液晶ディスプレイ)と有機EL(エレクトロルミネッセンス)を同一のガラス基板にのせて、双方の表示ができるというディスプレイの開発が進んでいる。これは山形大院理グループによる研究で同大の城戸淳ニ助教授らが参加している。
 
 液晶有機ELデュアルモード素子と呼ばれるこの方式は屋外でLCD、室内で有機ELを使ったディスプレイを実用化しようとするもので、発光材料にIr(イリジウム)(8PPY)3の伝導性ポリマーを使っている。初動電圧が2Vていどですむ。高電圧では緑発光。最高輝度は94V。ELモードは低電圧ですみ4V。発光層は1ミクロン。配光のアシスタント材料として期待されるとしている。
 
 液晶ディスプレイはバックライトで表示されるため、画面が鮮明に映る。有機ELディスプレイはバックライトを必要としないが、いまのところ液晶ほど高輝度、高精彩ではなく、室内での表示に向いているとされている。使用電力が少ない有機ELを生かせる省エネルギー型のディスプレイの開発として注目を集めている。
 
 液晶の発光材料としては従来、ガリュウム系のものが使われてきたが、イリジウム系の発光材料が有機EL開発の段階で活発になっており、このため、山形大では液晶発光への応用を手がけたものとみられる。