2003年04月04日
フィンランドのイオン空気清浄機「ナノバイオE310」登場
南中国流行の悪性肺炎・SARSの除去にも効果
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:なし

 ナノサイズのウィルスや大気汚染物質を除去するイオン空気清浄機が登場した。これはフィンランドのバンター市(ヘルシンキ近郊)に本社を持つジェナノ社の超高性能イオン空気清浄機「ナノバイオE310」(商品名)を泉興産(東京都杉並区梅里2-40-19、03-5305-3477)が独占的に輸入、販売をはじめたもので、中国の広東省、香港を中心に問題化しているSARS(悪性肺炎・重症急性呼吸器症候群)のウィルス除去にも役に立つと注目を集めている。
 
 同清浄機は空気をダクト(チャンバー)に送り込み、そこにイオンを噴射するという工程。空気中の粒子はイオンの噴射で2本の電極に打ちつけられ電極の表面でこの粒子を回収する。イオン噴射により荷電された粒子が荷電粒子、非荷電粒子とも陽イオンを持つ電極の表面にひきつけられるという仕組みである。
 
 同清浄機はジェナノ社が超微粒子除去のため、マルチファンクション イオンエアークリーニング(MFI空気清浄法)として技術を確立、世界的に特許を取得している。100ボルトの電流で1時間に250立方メートルほどの空気を清浄する能力を持つ。1ナノ(10億分の1メートル)クラスの粒子を捕捉する清浄機はこれがはじめてという。
 
 業界ではフィルターではウィルスは除去できないとされてきたが、「ナノバイオE310」はMRCA(院内感染)やサリン、炭素菌、天然痘などの生物化学兵器でウィルス、バクテリアなどの対策としても効力を発揮するものとみられる。
 
 泉興産では、これを1台100万円ていどで販売する予定、実際には月2万円、5年リースとする。同機の大きさは横幅450×390×高さ1,470mm。重量55キロ。
 
 病院、試験室、製造業、公共施設、個人住宅向けに販売するが、すでに今月はじめ東京・杉並にある社会福祉法人えのき会の特別養護老人ホーム「沓掛ホーム」に3セット設置した。