2001年12月18日
POフィルムの出荷、10月も前年同月割れ
特に大きいHDPE製品の落ち込み
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン、日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合が18日に集計したところによると、ポリオレフィンインフレーションフイルムの10月の総出荷数量は6万7,719トンとなった。前年同月の実績を8.0%下回っている。5ヵ月連続の前年同月割れである。
 
 品種別に対前年同月比を見ると、LDPEフィルムは5.6%、HDPEフイルムは12.6%、IPPは15.9%それぞれ下回っており、IPPの縮小率の大きさが特に目を引く。しかしIPPは絶対量が小さいので、やはり全体の減少に大きな影響を及ぼしているのはHDPEの不振ということになる。
 HDPEフィルムの減少の主因は、安価な輸入品の増大にあると見られる。輸入品の増加の圧力を最も強く受ける強化極薄フィルムの10月の出荷量は、13.7%減となっている。また、容器包装リサイクル法の施行に伴う一層の薄肉化も重量ベースの縮小の要因の一つになっていると見てよさそう。
 この結果、1~10月の累計は3品種トータルで65万6,493トンとなった。前年同期を4.1%下回っている。この場合もHDPEフィルムが5.5%減となっているのが響いている。LDPEフィルムは3.1%減にとどまっている。
 注目のL-LDPEフィルムは、10月の出荷が1万9,940トンで前年比2.0%減、1~10月計が18万4,030トンで同1.9%減となっている。


http://www.c-nt.co.jp/data/po/2001film.html">2001年ポリオレフィンフィルム出荷実績(表)
※iモードではご覧になることができません。