2003年05月08日
タカラバイオ、米ミラス社と米国内に合弁会社
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:タカラバイオ、パイオニア

 タカラバイオ(加藤郁之進社長)は8日、米ミラス社(ウイスコンシン州)と、タカラバイオ社製品の米国内販売と遺伝子治療の共同研究開発を目的とした新会社「タカラ ミラス バイオ株式会社」をウイスコンシン州マディソン市に設立することで合意したと発表した。5月30日に設立、社長 兼 CEOには加藤郁之進氏が就任する。
 
 資本金は20万ドルで、出資比率は両社の折半。同社はこれまで、バイオ研究用試薬等の米国での販売を、パンベラ社を販売代理店として行ってきたが、パンベラ社が他社に買収されたため、3月に同社との代理店契約を解消した。

 ミラス社は、遺伝子治療のパイオニアで、ウィスコンシン大学教授のJohn A. Wolff博士等により、遺伝子治療の事業化を目的として1995年に設立された。同教授は、ネーキッドDNA(裸のDNA)による遺伝子導入技術の第一人者とされている。タカラバイオは、ミラス社とは設立当時から共同研究を行ってきた。現在、両社が共同開発したDNAチップ用基板である「タカラ−ハッブル スライド」や、ミラス社が開発したネーキッドDNA用の遺伝子導入研究用試薬「Trans ITR」等の製品を販売している。

【新会社の概要】
◇社名:Takara Mirus Bio Inc.
◇所在地:505 S. Rosa Road, Madison, Wisconsin 53719, USA
◇資本金:20万米国ドル(約24百万円)
◇事業目的:(1)米国におけるタカラバイオ製品の販売(2)遺伝子治療およびその関連技術の研究開発
◇代表者:President & CEO 加藤郁之進氏(タカラバイオ社長)
◇設立時期:平成15年5月30日(予定)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030508takara.doc