2003年05月12日
東セロ、フィルムの価格交渉すべて完了
PEフィルムも4月出荷分から1連あたり300円引き上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:東セロ

 ポリオレフィンフィルムの大手メーカーである東セロがかねて取り組んでいたポリオレフィンフィルムの価格改定交渉が、このほど全て決着した。
OPPフィルム(ポリプロピレン延伸フィルム)とCPPフィルム(同無延伸フィルム)に続いて、ラミネートを主用途とするL-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)製フィルムについてもコンバータ各社から値上げに対して同意を得た。

 L-LDPE製フィルムの場合も上げ幅は1連あたり300円、実施は4月の出荷分からとなっている。
 今回の同社の一連の製品価格修正は、原料レジンや燃料の昨年春以降の相次ぐ値上げによるコストアップ分を製品価格に転嫁するために実施されたもの。当初はコンバータの抵抗が強かったが、値上げの背景に対する各コンバータの理解が進み、また出荷停止も辞さない同社の強腰の姿勢もあって決着が得られた。