2003年05月13日
日本GEプラ、塩ビ代替「電線用防護管」用の変性PPO樹脂開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日本GEプラスチック

 日本GEプラスチックス(東京都中央区、織畠潤一社長)は13日、塩化ビニルの代替材料として、電力ケーブル用防護管向けの樹脂を開発、本格販売を開始したと発表した。
 
 今回開発した樹脂は、変性PPO樹脂のNORYLR(ニリル)を改良したもので、高温化での圧縮強度、耐衝撃性、難燃性に優れ、燃焼時にダイオキシン発生の可能性がない上、鉛や環境ホルモンといった物質を含んでいない。従来、電力ケーブル用防護管の材料には、塩ビが使用されていたが、これに代わる材料になるとしている。

 開発にあたっては、フジクラ(東京都江東区、辻川 昭社長)の協力を得ており、すでに電力会社向けに防護管として採用されている。防護管にエンジニアリングプラスチックが採用されるのは、業界では初めて。今後は全国電力会社へ向けて展開を図る方針である。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=964