| 2003年05月19日 |
| 住友化学、殺虫剤分野でベルギー、ゲノム・ベンチャーと提携 |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は19日、ベルギーのゲノム研究のベンチャー企業、デブジェン社(社長:T .ボガート博士)との間で、新規殺虫剤の標的(ターゲット)探索と効率的スクリーニング実施のための共同研究契約を締結したと発表した。これによって同社は、ゲノム技術を農業化学の分野に応用し、殺虫剤として有望な化合物を高速スクリーニング技術により迅速に見いだすとともに、販売開始までの期間の短縮を目指す。 デブジェン社は1997 年に設立されたベンチャー企業で、大量の遺伝子やタンパク質に関する情報をコンピューター処理するバイオインフォマティクス技術で世界最高レベルの技術を有し、特に線虫センチュウのゲノム(遺伝子の構造、機能)に関する膨大なデータベースを蓄積している。線虫は比較的単純なゲノムを持ち、遺伝学の研究材料として非常に扱いやすいので、遺伝子の機能を解析するための有力なモデル生物となる。このため、医薬品や農薬の標的となる遺伝子を科学的に同定し、その標的に基づいた薬剤の評価システムを構築するのに最も適した生物の一つと考えられているという。 住友化学はこのシステムを導入することにより、自らが設計した数多くの新規化合物の中から、殺虫剤として有望なものを効率的に選別することができるようになる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/030519sumika5.pdf |