2003年05月20日
日立製作所が有機ELで新技術
輝度を調整するディスプレイ、回路搭載
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:住友商事、日立製作所

 日立製作所は有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイの画質を大幅に向上させることができる技術を開発した。これは有機発光層が発光する時間幅を画素ごとに制御して階調を表現するもので、ディスプレイの画面上、局所的に明るい部分を二倍以上の輝度で輝かすことができる「ピーク時輝度制御」を実現している。
 
 同じ白色を表示する際にも絵柄に応じて全体の輝度を調整して発光部をより明るく表示するなど、従来の有機発光層の輝度を制御する方式に比べ幅広い表現が可能となった。この結果、26万色の高精度の発光やなめらかな動画の表示ができるようになった。
 
 同技術を同社では「発光期間制御回路技術」と称している。同回路を使用した3.5型有機ELディスプレイの試作品を完成した。発光層の寿命を5,000時間に延ばし、来春から千葉で日立ディスプレイが月1万枚以上(26インチ型)量産する。
 
 有機ELは液晶ディスプレイやPDP(プラズマディスプレイパネル)より薄型・軽量化ができるほか、大きい視野角や高精細を実現、また消費電力が少ないなどの特徴がある。
 
 日立グループとしては日立造船が住友商事、大日本科研、セルバックなどと提携して有機ELディスプレイ分野の進出する方針を明らかにしており、同一グループ企業の競合が話題となっている。