2003年05月23日
化学品の「対日反ダンピング調査案件」が増加
アジア各国に拡大の可能性も
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:なし

 中国政府(商務部)はこのほど、ポリウレタン原料、TDI(トルイレンジイソシアネート)のアンチダンピング(AD)調査について6ヵ月の延長を決めたが、同国政府は2001年のWTO加盟いらい、化学品を中心に相次いでAD調査を発動しており、現在調査中の案件は8件をかぞえている。この1〜2年は、インドネシア、タイ、フィリピンなどのアジア各国にも同様の傾向がみられはじめた。「AD攻勢」は拡がる可能性がでてきたと指摘する声もきかれはじめている。

 経産省通商機構部では「開発途上国の各国は、化学工業が立ち上がれば、どうしても自国産業を保護しようとする。この場合、ダンピングの認定は国際的なAD協定に基づいているか、ダンピングの有無や国内産業の被害の実態、因果関係などをどのように調べたのか、課税対象範囲に不当な拡大はないか、などが問題だ。AD協定そのものにも表現上の問題があって、自分に都合のにいいように解釈できる部分がある。日本はいま、新ラウンド交渉で、こうしたルールを明確にするよう主張しているところだ」といっている。
 
 公正貿易センターがまとめた「化学品の対日AD案件」によると、現在調査中ないし最近措置が決った品目は次の通り。
 
 【アメリカ】
◇ポリビニールアルコール(03年4月21日最終決定・クロ)

【中国】
◇カプロラクタム(調査中=03年1月7日仮決定・クロ)
◇無水フタル酸(調査中=03年1月7日仮決定・クロ)
◇SBR(調査中=03年4月16日仮決定・クロ)
◇塩化ビニル樹脂(調査中=03年5月12日仮決定・クロ)
◇TDI(調査中)
◇フェノール(調査中)
◇MDI(調査中)
◇エタノールアミン(調査中)

【インドネシア】
◇無水フタル酸(調査中)
【タイ】
◇無水フタル酸(調査中)
【フィリピン】
◇硫酸(調査中)