2003年06月12日
化学技術戦略推進機構の新会長に田代氏
12日の03年度年次総会で選出
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:旭化成、東ソー、化学技術戦略推進機構

 財団法人化学技術戦略推進機構(JCII)は12日に開いた03年度年次総会で、山本一元会長(旭化成社長)の任期満了に伴う新会長に田代円・東ソー会長を選出した。任期は1年。
 
 同日記者会見した田代新会長は「JCIIが発足後5年が経過してJCIIを取り巻く環境は大きく変化した。こうしたなかでアドバイザリーボードメンバーやCTOからは、“継続性を保ちながらのJCIIの特徴を最大限に活かした活動の展開や、活発な論議の場の提供などが大切”といったご意見をいただいている。こうした点を十分尊重しながら責務を果たしていきたい」と抱負を述べた。
 
 また、03年度の運営の基本的な考え方として「GSC(グリーン・サスティナブルケミストリー)をJCIIの活動の支柱の一つと位置付けていくこと」など4項目を挙げて、長期的展望を持って継続的かつ一貫性のある運営を進めていく考えも強調した。
 
 同会長がこの日示した基本的な運営課題4点と、JCIIがとりまとめた今年度の活動概要は以下kの通り。
 
<田代会長が示した基本課題>
(1)GSCをJCII活動の支柱のひとつと位置づける。
(2)産学連携・異業種連携の成果を具体化する。
(3)戦略的重要領域(GSC技術、医療分野他等)に関わる技術戦略を検討し、提言する。(4)化学および化学技術のパブリック・アクセプタンス獲得に向けた活動を具体化する。

<JCII今年度の活動概要>
(1)GSC賞のPR活動を強化し、応募件数の増加、質的向上を図る。また、選考方法の充実強化を図り、世界に誇れる価値の高いものにブラッシュアップする。
(2)シンポジウムの充実、ニュースレターの発行により、社会への情報発信を強化する。
(3)GSC理念の一層の普及・浸透を図るための新しい企画を立案・実行する。