2003年07月04日
中央化学、新タイプの食品用容器を開発
中国2箇所に生産拠点、試験販売も開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:中央化学

 食品用プラスチック製容器の大手メーカーの中央化学はこのほど独自の圧空成形技術による新タイプの食品容器を開発、中国で試作と試販を開始した。
 
 今回同社が開発したのは、PP(ポリプロピレン)を原料に“糸じり成形”したソリッドの中型容器。これまでの発泡スチロール製容器と異なり、通常の茶碗や丼と同様に容器底部に“糸じり”加工が施されているので手になじみやすく、また、高温の飲食物を入れた場合でもそのまま手に持てる点が大きな強み。
 
 同社では当面これを中国で製造・販売していく考え。中国に設立している加工企業の一つである「北京雁栖中央化学」に専用金型を2系列を設置、続いて江蘇省の「無錫中央化学」にも2系列を配備して生産を開始している。高温の食品向けの丼やカップ、さらには冷菓向けカップ等としての普及に期待している。