2003年07月09日
帝人化成・松山工場で事故、一酸化炭素漏れ1人死亡
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:帝人、帝人化成

 9日午前10時20分ごろ、松山市北吉田町の帝人化成松山工場(鶴木成典工場長)内の一酸化炭素製造装置から一酸化炭素が噴出し、付近にいた点検作業中の従業員15人が倒れる事故があった。直ちに病院に運ばれたが、うち1人が死亡、3人が重体、残りの11人は快方に向っているという。
 
 帝人によると、工場は年に一度の定修工事中だった。工場ではポリカーボネートの原料として、一酸化炭素を製造している。事故は一酸化炭素設備のバルブを取替え中に起きたらしいが、詳細は現在調査中。ポリカーボネート設備への影響も不明。2次災害の恐れはないという。
 
 帝人化成の藤井高信社長は現地で記者会見し「大変なご迷惑をおかけし、深くお詫びします。2度とこのような事故を起こさないよう、防止に万全を尽くします」と謝罪した。