2003年07月25日
三菱化学、中国のPPコンパウンド設備を倍増設
日系自動車メーカーの増産に対応して
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ポリケム、三菱化学、エクソンモービル

 三菱化学が北京燕山石油化工などと合弁で中国に設立している「北京聚菱燕塑料有限公司」はこのほど、北京市房山区内のPP(ポリプロピレン)コンパウンド工場の設備を2倍の規模に拡充した。
 
 「北京聚菱燕塑料」は、三菱化学55%、燕山石油化工40%、豊田通商5%の共同出資によって1998年に設立された自動車向けPPコンパウンド専門の製造・販売会社。北京燕山石化から供給を受けるPPにタルクやゴムを混入してバンパーやインストルメントパネル、さらにはドアトリムなどの自動車部品用のコンパウンドに仕上げ、トヨタ天津など主として中国北部地域の日系自動車メーカーを対象に販売している。
 従来の設備能力は年産3,000tであった。今回は既存の1系列に合計2系列を追加して一挙に合計6,000t能力に拡大したもの。
 中国では、トヨタ天津が昨年秋から操業を開始したこともあってバンパー向けを中心としたPPコンパウンドの需要が急増している。今後も、同地域における日系自動車メーカーがいずれも相次いで生産体制を拡充していく構えにあるので同コンパウンドの需要が引き続き拡大していくのは確実と見られている。現に北京聚菱燕に対しては、トヨタ以外の日系自動車メーカーからの引き合いもここにきて目だって活発化しているという。今回の倍増設はこうした同地域の需要の急速な拡大に対応してのものであり、短期間で高率操業に移行できる見通し。このため北京聚菱燕では、さほど遠くない時期に再増設することになりそう。
 
 三菱化学は、かねてから自動車向けPPコンパウンド事業の拡充に極めて意欲的で、日本国内では日本ポリケムを通して約30%のシェアを確保、一方、米国やシンガポールでもエクソンモービルとの合弁によって順調にシェアを広げている。うち、米国の設備能力は年間6万tにも達している。