| 2003年07月29日 |
| 有害大気汚染物質に指針値を設定へ |
| AN、VCMなど4物質の数値案もまとまる |
| 【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:なし |
中央環境審議会大気部会の下部組織である「健康リスク総合専門委員会」は29日に開催した第4回会合で、「今後の有害大気汚染物質の健康リスクの評価のあり方」についての意見書をまとめ、同日に開かれた同大気部会に報告して了解を得た。 この日取りまとめられたのは、「有害大気汚染物質全体を対象にしての健康リスク評価のあり方」に関する見解と、もう一つは「AN、VCM、水銀、ニッケル化合物の4物質を対象にしての健康リスク評価」についての意見の二通り。 前者に関しては、「すでに環境基準が設定されている4物質(ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン)以外の物質についても環境目標値の設定が急務」とし、その上で、指針値の設定に当たって留意すべきことがらや、目指すべき指針値の性格、設定手順などについて詳細に見解を整理して報告書のかたちに仕上げている。 一方の4物質の健康リスク評価に関する意見書では、同専門委員会で検討してきた結果意見が一致した結論としてそれぞれの物質ごとの具体的な指針値を明示している。ANについては年平均値2μg/立法メートル以下に、またVCMでは生涯リスクレベル10のマイナス5乗に相当する値として年平均値10μg/立法メートル以下にするのが適当としている。 また、水銀については年平均値0.04μg/立法メートル以下に、そしてニッケル化合物に関しては、生涯リスクレベル10のマイナス5乗に相当する値として年平均0.025μg/立法メートル以下にすべきだとしている。ただし、今回の設定はニッケル精錬作業者の発ガンに関する疫学的研究に対して科学的反証がこれまでなされていなかったことを前提としており、今後ニッケル化合物の有害性に関する新たな知見の集積が図られた場合、それに即した指針値の見直しが行われるべきであると付言している。 |