2003年08月18日
EU、ゼオン・帝人のDCPD成形品事業統合を承認
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人、帝人化成、日本ゼオン、公正取引委員会

 EUは、13日付で日本ゼオンと帝人のDCPD(ジシクロペンタジエン)成形品事業統合を承認した。日本ゼオンの子会社RIMTEC(資本金1000万円)に、帝人の子会社である帝人メトンが営業譲渡したうえで、RIMTECの資本金を4億9000万円に増資。日本ゼオン60%、帝人化成が新たに40%出資するもの。

 EUは、帝人が出資するメトン・アメリカの欧州子会社とゼオンの2社だけが欧州でのDCPDリム成形材料の販売者であるためこれを問題にしたが、帝人がメトン・アメリカへの直接間接投資を売却するという対応策を受けてこれを承認した。

 帝人は100%子会社の帝人メトンでDCPDリム事業を行っているが、帝人メトンはメトン・アメリカに40%出資するとともメトン・アメリカの残り60%を所有するMTNケミカルに60%出資している。

 EUによると、両社は既に4月に日本の公正取引委員会から合併の承認を受けている。