2003年09月02日
住友化学、今日からエチレン装置の定修を実施
エチレンの需給バランスが一段とタイトに
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学工業は2日、千葉のエチレンプラントの定修に入った。向こう40日間運休して4年に一回の定修を実施する。運休となるのは、定修実施年で年産38万トン能力、定修スキップ年で同41万5,000トン能力のエチレンプラント。
 
 現在わが国では、大阪石油化学・泉北の同45万5,000トン、同48万9,000トン能力のエチレン装置が高圧ガス保安法に対する抵触によって運休中のところ。また、極東・アセアン諸国や西欧諸国では突発的なメカニカルトラブルや熱波の影響による緊急ロードダウンでエチレンの生産が大幅に縮小している。

 それだけに、住友化学の大型プラントの今回の運休によって、アジア地域全体のエチレンの需給バランスは一段とタイト化することになりそう。同地域では、いち早くエチレンのスポット相場が急上昇中。先週末のCFRトン当たり535〜540ドルとなっている。