| 2003年09月05日 |
| 原研が熱化学法で水素を試験生産 |
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| 【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:なし |
日本原子力研究所は約900℃の高温の熱を高温ガス炉に供給し、水から水素をとる試験生産(毎時35リットル)に成功した。これは熱化学IS(ヨウ素といおう)プロセスと呼ばれるもので、同所大洗研究所の核熱利用技術研究グループ(小貫薫リーダー)が開発を進めているもの。 高温ガス炉には高温工学試験研究炉(HTTR)を用い、2005年中にパイロットを設置、2008年ごろにはHTTRに水素製造設備も接続させる計画である。また、ISプロセスの開発では、米仏とも共同研究する予定。 水素製造にはこれまで、水の電気分解やメタンの水蒸気改質が行われてきたが、熱源に化石燃料を使うため、二酸化炭素の排出が避けられなかった。ISプロセスはヨウ素やいおうの化合物と反応(ブンセン反応)させ、その生成物であるヨウ素化水素及びいおうの熱分解反応によって水素と酸素を製造する。 これら3つの化学反応は、安定した制御がむずかしいため、原研では水素と酸素の製造比率が2対1で、プロセス溶液の組成が変動しない運転制御法の開発に取り組んできた。 原研では原子炉を模擬した電気ヒーターにより熱を供給し、水素の生産に試験的ではあるが成功したとしている。 天然ガスやメタノールから水素をつくり、燃料電池に使うというプロセスの実用化が現在進んでいるが、原研のISプロセスは、次世代の水素利用法として注目されている。 |