2001年11月29日
塩ビ10社の上期の業績、塩ビ部門は引き続き赤字に
ただし合理化の進展で赤字規模は31.2%縮小
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:旭硝子、ヴイテック、クレハ、信越化学工業、新第一塩ビ、大洋塩ビ、チッソ、東亞合成、東ソー、トクヤマ、三菱化学、経済産業省

 経済産業省製造産業局が29日に集計した塩化ビニル樹脂メーカー10社の今年度上期における塩ビ樹脂部門の業績は、10社合計の売上高が894億円、経常収支が42億円の赤字となった。
 
 前年同期に対比すると総売上高は1.5%減に、また経常赤字は31.2%減となっている。同業界の塩ビ部門の経常収支は平成4年度(92年度)いらい9年連続の赤字となっているが、今年度上期も依然として逆ザヤから脱却できないまま終わったわけ。全世界的な景気の後退で需要が国の内外ともに縮小したことが響いている。もっとも、そうした中でも前年同期に比べると赤字はかなり縮小しているが、同局では、この要因は各社の合理化努力によるあると分析している。
 
 一方、塩ビを含む全ての部門を合わせた同期の10社の売上高は8,673億円、経常利益は524億円となっている。対前年同期は、総売上高が1.8%減、総経常利益が15.2%減となる。売上高経常利益率は6.0%で、前年同期を1.0ポイント下回っている。

◇塩化ビニル樹脂製造業10社(注1)の塩ビ樹脂部門の収益推移

<塩ビ樹脂部門>         (単位:億円 % 13年度は上期)
年度      8    9     10    11    12   13
売上高    2,247  2,391  1,966  1,948  1,941   893
前年同期比   6.0   6.4  ▲17.8 ▲0.9   ▲0.4  ▲1.5

経常利益  ▲244  ▲130  ▲148  ▲129  ▲76  ▲42
前年同期比 ▲73.7  46.6  ▲13.7   12.8  41.1  31.2
売上高   ▲10.9  ▲5.5  ▲7.5  ▲6.6  ▲3.9  ▲4.7
経常利益率

<全社>
年度      8    9     10    11    12   13
売上高    32,946  32,953  28,825  28,945  18,273  8,673
前年同期比  ▲12.3   0.0  ▲12.5   0.4   注2   ▲1.8

経常利益    930  1,241   807   1,210  1,352   524
前年同期比 ▲16.5   33.5  ▲35.0   49.9   注2  ▲15.2

売上高    2.8    3.8   2.8   4.2   7.4   6.0
経常利益率

(注1)塩化ビニル樹脂製造業10社:旭硝子、ヴイテック、鐘淵化学工業、呉羽化学工業、信越化学工業、新第一塩ビ、セントラル化学、大洋塩ビ、東ソー、トクヤマ積水工業

(注2)平成12年度から三菱化学、東亞合成及びチッソが抜け、ヴイテックが加わった。