2003年09月17日
車内に最適サラウンド空間を提供
松下が北米でオーディオシステムELS発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ホンダ、松下電器産業

 松下電器産業とパナソニックオートモーティブシステムズ社(佐野尚見代表)は、北米市場向けの車載用(純正)オーディオシステム「ELS」を開発、納入したことを明らかにした。
 
 ELSは高音質DVDオーディオを採用した新しいサウンドシステム。DVDオーディオ録音の先駆者でグラミー賞を5回受賞しているプロデューサーで、マルチチャンネルサラウンド、サウンドの録音の専門家、エリオット・シャイナー氏の35年の経験と松下の技術のコラボレーションである。車種ごとの異なる車室空間に合わせてチューニングし最適なサラウンド空間を実現するという。
 
 特徴は(1)高音質DVDオーディオプレーヤー(インダッシュ6ディスクチェンジャー)を搭載。アンプ、スピーカーも含め、システムとして新開発したマルチチャンネルプレミアムサラウンドシステム(2)シャイナー氏をサウンドデザイナーに迎え、共同でシステムを開発(3)車種ごとの異なる車室空間に合わせて最適なチューニングなど。
 
 同ELSは今秋から北米市場の高級車向けに販売するが、第一弾としてホンダの2004年モデル新型車の「Acura TL」(アキュラTL)向けを納入する。北米市場でDVDプレーヤー普及は、すでに5,000万台を突破し、DVDビディオの3分の1はDVDオーディオの機能を搭載している。さらにオーディオに対してもユーザーの52%がDVDデジタルサラウンド(全方向から音が聞こえるような音響)システムを求めているといわれる。
 
 なお、グラミー賞は1958年に創設され、音楽業界の優れた賞。イーグルスのホテル カルフォルニア、クィーンのア ナイト アット ザ オペラ、REMのオートマティック フォア ザ ピープルなどが主な作品。