2003年09月19日
「次世代モバイル表示用材料」研究センター、25日竣工式
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:JSR、クラレ、住友化学、住友ベークライト、大日本インキ化学工業、大日本印刷、東レ、凸版印刷、日立化成工業

 ガラスに代わる液晶ディスプレイ基板として、軽くて薄く割れないプラスチックを、という研究が活発化しているが、住友ベークライト、住友化学、東レなど11社で組織している「次世代モバイル用表示材料技術研究組合」(TRADIM)と、独立行政法人・産業技術総合研究所、東京農工大学の3者で構成する「次世代モバイル用表示材料連携研究体」は、東京農工大学小金井キャンパス(東京都小金井市)に建設中だった、共同研究センターが完成、25日現地で竣工記念式典と施設見学会を開催する。
 
 TRADIM(理事長、山岡重徳住友ベークライト顧問)は、液晶ディスプレイ基板材料をプラスチック化することによって、次世代モバイル用の新市場を創出し、国際競争力の一層の強化につなげようと、2002年7月に設立された。メンバーは、住友ベークライト、コニカ、JSR、住友化学、大日本インキ化学工業、大日本印刷、東レ、凸版印刷、日本電気、日立化成工業、クラレの11社。
 
 最新設備をそなえた共同研究センターが完成したことにより、今後は各社から研究員を派遣し、研究期間5年を目標に本格研究に取り組む。主なテーマは以下の通りとなっている。
 
(1)プラスチックフィルム基板の高機能化要素技術の研究
(2)ロールツーロール生産方式に適したカラーフィルター形成方法の研究
(3)パネル化工程におけるロールツーロールを想定した材料要素技術の研究
(4)プラスチック基板のための高性能TFT要素技術の研究