2003年09月22日
日化協の田中専務理事、ISO次期会長に就任決る
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三井造船、資源エネルギー庁、日本化学工業協会

 ISO(国際標準化機構)は現地時間の19日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開催した第26回総会で、2004年度の次期会長に日本化学工業協会の田中正躬専務理事を選出した。
2005〜06年の2年間、第22代ISO会長のポストに就任し、国際標準化活動の向上と発展に力を注ぐ。 
 
 ISOは、物質やサービスの流通を促進するため、国際的な標準規格を制定する機関で、本部はスイスにあり、現在世界146ヵ国が加盟。これまでに「ISO 9000シリーズ」とよばれる品質保証規格や「14000シリーズ」とよばれる環境保全のための規格などを制定してきた。

 ISO歴代会長の中で、日本人が選ばれたのは、1986〜88年の山下勇氏(三井造船会長)に次いで2人目。現会長のO.Smoot氏の任期は2003〜04年で、田中氏は、会長就任前の04年に次期会長を務めたあと、05〜06年の2年間会長職に就くことになる。前職の経産省時代、工業技術院技術標準部長として、国際標準化の推進に努めた実績が海外でも評価された。
 
【田中正躬(たなか・まさみ)氏の略歴】
◇昭和17年11月生まれ(61歳)
◇同 43年 京都大学(工学部)大学院卒、通産省入省
◇同 51年 英国留学(サセックス大学)
◇同 57年 通産省基礎産業局バイオインダストリー室長
◇同 61年 科学技術庁原子力局技術振興課長
◇平成2年 資源エネルギー庁石油部精製課長
◇同 4年 基礎産業局化学製品課長
◇同 5年 工業技術院技術審議官
◇同 6年 同標準部長
◇同10年 ISO理事
◇同10年 経産省退官、日化協専務理事に就任