2003年09月24日
住友化学、韓国のLCD用偏光フィルム設備竣工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は、韓国に東友光学フィルム社を設立し、LCD用偏光フィルム原反の生産設備を建設してきたが、このほど完成し19日竣工した。

 東友光学フィルムは2002年10月、同社と100%子会社である東友ファインケムの合弁会社として設立され、約670億ウォン(約67億円)を投じて東友ファインケム平澤工場内に新工場を建設してきた。このほど試運転、顧客からの品質認証を経て、年間4,000千〓の量産体制の構築を完了した。

 偏光フィルムは、液晶ディスプレー(LCD)の光の透過方向をコントロールする主要材料で、LCDの用途の拡大、サイズの大型化などに伴い需要は急拡大している。

 今回設備が完成した平澤工場では、同じく液晶ディスプレーの重要部材であるカラーフィルターの製造をグループ企業の東友STIが3月から開始し、現在フル操業を続けている。同社はやはり需要が急激に伸長しているため、来年3月の設備完成を目標に第2工場を建設中である。住友化学は偏光フィルムやカラーフィルターなど、今後も需要の急拡大が期待される液晶材料などの情報電子材料事業については、韓国だけでなく台湾・中国など他の地域でも積極的に戦略的投資を行っていく方針である。

【 東友ファインケム(Dongwoo Fine-Chem Co., Ltd.)の概要】
(1) 設立1991年12月
(2) 役員:◇会長中本雅美(当社専務取締役)◇社長金祥烈
(3) 資本金288.3億ウォン(約28.8億円)
(4) 従業員数345名(2003年9月現在)
(5) 事業内容:◇フォトレジストの製造・販売◇電子用高純度薬品の製造・販売◇化成品・家庭用殺虫剤販売
(6) 本社:全羅北道益山市
(7) 事業所ソウル市、益山工場、平沢工場

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1352