2003年10月06日
日本ポリエチレン、L-Lの生産体制を大幅改善へ
汎用品種は鹿島、差別化品種は川崎と水島で作り分けへ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ポリエチレン、日本ポリオレフィン、日本ポリケム

 日本ポリエチレンは、L-LDPEの生産体制を大幅に改善していくことになった。気相法による汎用品種の生産は鹿島工場に集中、一方、メタロセン触媒による差別化品種については、川崎工場と水島工場でそれぞれ異なるプロセスの特徴を活かしながら作り分けしていく計画である。来年半ばには新たな体制への組み替えを完了したい考え。
 
 同社の現在のL-LDPEの生産拠点は、鹿島(旧日本ポリケム・鹿島)、川崎(旧日本ポリオレフィン・川崎)、水島(旧日本ポリケム・水島)の3工場に分散している。設備能力は、鹿島が年産27万t(気相法)、川崎(同)と水島(高圧法)がそれぞれ同5万tの合計同37万tとなっている。
 現在鹿島では主として汎用品種を製造、そして川崎と水島では主に差別化品種を生産している。しかし、川崎と水島では汎用品種も若干製造しており、しかもメーンの差別化品種の中には機能や品質が比較的似かよったものも多少存在している。
 このため同社では、これから一層厳しくなる国際生存競争を勝ち抜いていくには3拠点間の生産の重複を完全に排除してより高効率の生産体制に組み直すことが急務と判断、早急に実行に踏み切ることにしたもの。
 これによって汎用品種を鹿島に集中する一方、川崎ではメタロセン触媒によるC6コモノマーの高密度品種を、また水島では同じメタロセン触媒ながら低密度品種をそれぞれ作り分けしていくことになる。同社のL-LDPE事業の最大の強みは、多彩な触媒技術と重合技術を保有しているため市場のニーズにフレキシブルに対応していける点にある。今回の生産体制の再構築で全体の生産効率が向上すると、コスト競争力の面でも強い基盤を確立できることになる。