2001年11月28日
サン・エンタープライズ、雨漏り個所を即座に特定
紫外線で新工法開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:なし

 印刷中堅のサン・エンタープライズ(小田切精志社長、東京都品川区南品川3-4-17、電話/03-3740-4711)は住宅、ビルなどの雨漏り個所を即座に突き止める新工法の特許(NO.1964971)を取得したのを機会に、同特許の実施権を防水、住宅、建設、工務店などの企業向けに供与する方針で交渉を始めた。新工法のコストが低く、操作が簡単なため注目を集めている。

 同社では昨年4月に導入された住宅の品質確保促進法(品確法)で「雨漏りの瑕疵担保責任(10年)」が明確化されたため、新築住宅などがこの工法で雨漏り検査業務を実施するとみている。また、在来の住宅、ビルの雨漏りの有力な対策にもなると予想している。

 同工法は特殊な漏水検査剤を住宅などの雨漏り個所に高圧洗浄機を使ってシャワーテストし、漏水の浸入口および経路をみつけだそうとするもの。紫外線用メタルハライドランプで検査剤に含まれる蛍光発光体を照射、追跡するという手法である。

 メタルハライドランプは非破壊検査機材およびマーキングシステムのメーカーであるマーテック(社長、松川英文氏 東京都大田区 03-3762-4451)製の「スーパーライトD-10B」を使用。

 同ライトは横266センチ、縦166センチ、重量約500グラムと小型軽量。紫、赤の可視光成分をほとんど含まないのでハレーションを99%カットできる。点灯開始後約4分で紫外線領域のスペクトル線が強く発光する。可視光スポット照明としては小型ランプ(12V/5W)と反射鏡を組み合わせて使用する。

 サン・エンタープライズではこの工法を雨漏り検査システムとして、同ライトと検査剤をセットで販売する。価格はこれまで出回っている同類の工法が1セット250万円もしているのに対し、36万円、ランニングロイヤリティ月額1万円に押さえた。

 住宅やビルの漏水検査はその漏水経路の把握が困難で、およその見当をつけて防水シートやエポキシ油膜で防水されてきたが、同社の新工法で適切な対策がすばやくとれることになりそうである。