2001年11月27日
稲畑産業の稲畑社長「情報電子、ケミカルなど拡大に意欲」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:稲畑産業

 稲畑産業の稲畑武雄社長は27日記者会見し、経営の現状や方針などを明らかにした。この中で、まず同社の商社像として(1)高度な専門知識(2)ビジネスの複合化(3)行動のスピード化、などを追求、厳しさを増す内外経済環境を乗り切る、としている。
 
 次に重点5分野として、(1)情報電子(2)ケミカル(3)合成樹脂(4)住環境(5)食品、の5分野を掲げ、それぞれ拡充強化を図る。

 情報電子ではエレクトロニクス関連の装置・材料、情報電子分野で使用されるケミカル製品などをトータルソリューションとして提供する。
 
 ケミカル分野では医薬中間体などのファインケミカルと、スペシャリティーケミカルを柱に素材開発型専門家集団として展開していく。
 
 合成樹脂はエンプラを中心に事業拡大をはかる。
 
 フィルム・包装材は現在国内に年産約4,000トンの製造能力を持っているがタイ、ベトナム、フィリピンの各拠点も操業が順調なので、海外生産にさらに力をいれる。
 
 輸入フィルムのシェアは現在6.5%だが2年以内に10%を目ざす。

 同社の2002年3月期の売上げ予想は2,750億円(連結)、「2年後の2004年3月期には3,600億円に増やしたい」と稲畑社長は、事業の強化と拡大に強い意欲を見せた。