2001年11月27日
トクヤマ・三浦社長会見「収益改善に全力」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:サン・トックス、シャノン、新第一塩ビ、トクヤマ

 トクヤマの三浦勇一社長は26日開いた記者会見で中間期決算の概要を説明
するとともに、2002年に向けた新たな収益改善策として、(1)人件費15億円の削減(2)修繕費、支払作業費15億円の削減(3)購買・物流費など10億円の削減と、合わせて40億円のコスト削減を行うことを明らかにした。
 同社は長引く不況の中、中間期決算では予想を上回る業績悪化を招いたことを深刻に受け止め、これまでに実施してきた構造改革の達成を急ぐとともに、当面の対策として、下期中にトクヤマ本体で13億円の合理化と、グループ会社である新第一塩ビ、サン・トックス、シャノンの収益改善策実施を決めた。

 しかし、IT関連を中心に厳しい経済環境は来年以降も当分続くとみて、02年も40億円を目標にした新たな収益改善策に取り組むことにした。人件費削減策では「役員、部課長クラスだけでなく組合にもベースダウンを提案していきたい」といっている。
 
 子会社の新第一塩ビについては、高岡プロジェクトのスタート、合理化による生産効率アップなど製造コスト削減効果が02年下期には出てくるとみている。