2003年11月25日
ポリオレフィンの10月の出荷、品種によって明暗が鮮明に
LDPEはフィルム用、HDPEは中空成型用、PPは射出用が伸張
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン3樹脂の10月の国内向け出荷実績は、これまで以上に品種別に明暗がはっきり浮き彫りされるかたちとなった。
 各樹脂の最大消費グレードの実績は▽LDPEのフィルム用=7万9,512tで対前年同月比106.3%▽HDPEのフィルム用=3万1,286tで同98.4%▽PPの射出成形用=13万4,042tで同102.9%--となっている。
 
 このうちのHDPEのフィルム用品種の縮小は、極薄・強化フィルム用品種の出荷が前年同月を3.3%下回ったため。これは、中国をはじめとしたアジア各国からの安価なレジ袋の流入が拡大の一途をたどっていることによるもので、関係業界の間にはこうした事態に伴う国産レジンの縮小傾向は今後もなおしばらく続くと見る向きが多い。
 これら3樹脂の10月の国内向け総出荷実績は▽LDPE=14万6,481tで同102.2%▽HDPE=8万8,486tで同99.7%▽PP=23万163tで同101.7%--となっている。つまりLDPEとPPは微増、HDPEは微減となったわけだが、これにはこれら主力品種の増減が大きく影響しているといえる。
 
 他の主要品種の出荷数量と対前年同月比は、▽LDPEの加工紙用=2万4,778t(101.6%)▽LDPEの電線被覆用=6,098t(87.4%)▽HDPEの中空成形用=1万7,589t(107.9%)▽HDPEの射出成形用=1万1,842t(108.3%)▽PPのフィルム用=4万7,048t(100.7%)▽PPの押出成形用=2万2,080t(102.8%)--などとなっている。
 これらの中では、HDPEの中空成形用が一段と成長、絶対量の面におけるフィルム用品種との格差を急速に縮小しつつある点が特に注目される。