2003年11月28日
住友化学、子会社ファインケムを吸収合併
−医薬化学品事業体制の強化−
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は28日、2004年7月1日付けで100%子会社の住化ファインケムを吸収合併し、精密化学部門の事業と統合すると発表した。医薬化学品ビジネスを精密化学部門の中核事業に位置付け、強化する。

 医薬化学品ビジネスは、製薬メーカーからの医薬原体、中間体の受託生産を中心とした事業で、全世界の市場規模は約220億ドル(2.6兆円)と推定されているが、製薬メーカーが原体・中間体の生産を外部委託する動きはこのところ加速しており、市場は年7〜8%の高い成長が見込まれている。国内では2005年4月に改正薬事法が施行され、製造委託の自由度が増すことも、これらの動きを一層加速させるとみられている。

 住化ファインケムは1992年、住友化学の子会社だった淀川製薬、大栄化工、岡山ケミカルの3社を合併して設立。医薬原体・中間体や染料中間物、ゴム薬、写真薬など精密化学品を中心に、住友化学の精密化学事業に対して補完的役割を担ってきた。

【住化ファインケムの概要】
◇設立:1992年4月
◇資本金:12億円
◇総資産:246億円(2003年3月末)
◇売上高:222億円(2003年3月期)
◇税引後利益: 24億円(2003年3月期)
◇社長:後藤宗久氏
◇事業内容: 医薬原体、医薬中間物、農薬中間物、化成品等の製造・販売
主な事業所: 大阪、岡山、岐阜
◇従業員: 455名

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/031128sumitomo.pdf