2003年12月03日
三菱化学産資、フラーレン使用の「コンストラクションケミカルズ」供給開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学産資、三菱商事

 三菱化学産資(本社:東京都千代田区、藤井正教社長)は3日、フロンティアカーボン社(本社:東京都中央区、友納茂樹社長=FCC)からナノテク素材のフラーレンの供給を受け、建築・土木用ケミカル資材「コンストラクションケミカルズ」を開発、サンプル供給を開始すると発表した。

 FCCは、三菱化学と三菱商事両社が共同で設立した、フラーレンの製造・販売会社で、これまでユニークな物性を持ちながらも、高い価格が市場拡大のネックになっているという課題に挑戦し、比較的低コストで生産し提供しようと研究開発してきた。現在市場開拓をかねてサンプルを供給中。
 
 フラーレンは、建築・土木用資材分野で、ごく少量を樹脂に混入したり、金属表面に塗布したりすることで、意匠性・環境規制等に影響を与えることなく、近年要求が高まる難燃・防火・耐火・断熱などの効果を実現させる素材として期待されている。
 
 三菱化学産資は、三菱化学グループで高い樹脂加工技術をもつロンビック社(本社:三重県四日市市、反町洋社長)と共同で、フラーレンを使用したコンストラクションケミカルズの用途開発及び試作を行ってきた。従来のアクリル・エポキシ等を使用した商品ラインアップに新たに加えることにより、コンストラクションケミカルズ事業に一層のシナジー効果が見込まれると期待している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/031203mitsubishikagakusansi.doc