| 2003年12月08日 |
| 住友化学、米国で熱可塑性エラストマー5,000トン生産へ |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は8日、米国子会社の住友化学アメリカ社を通じて、米国ジョージア州にオレフィン系熱可塑性エラストマー「住友RTPE」(TPVおよびTPO)の製造設備を建設すると発表した。生産能力は年産約5,000トンで、2004年後半操業開始の予定。設備投資額は明らかにしていないが、数億円の見込み。千葉工場の現有1万5,000トンと合わせて年産20,000トン能力、日米に生産拠点をもつことになる。 熱可塑性エラストマーは、耐熱性、耐候性、対薬品性に優れた軟質の合成樹脂で、加工特性がよいところから各種ホース、文房具、レザーなどのほか、最近は内装材表皮用のシートやエアーバッグカバーなど、自動車分野に用途が広がっている。 住友化学アメリカ社は、現在テキサス州の工場に生産委託しているエアーバッグカバー用樹脂およびシート用樹脂に加えて、自動車ボデーのシール材も製造することにしており、新設備の完成で「住友RTPE」の製品ラインアップが整うことになる。 「住友RTPE」の主要原料であるポリプロピレンは、住友化学と同品質のものを現地で入手する。 なお、製品のうち「TPV」は架橋オレフィン系エラストマーで、よりゴムに近い物性をもち、「TPO」は非架橋オレフィン系エラストマー。 【住友化学アメリカ社の概要】 (1) 社名:Sumitomo Chemical America, Inc. (2)資本金:214百万米ドル (3)株主:住友化学100% (4)本社:アメリカ合衆国ニューヨーク市 (5)社長:北浦保彦氏 (6)事業内容:化学品の製造・販売 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1591 |