2003年12月18日
日本酸素、大陽東洋酸素が来年10月に合併
新社名は「大陽日酸」、液化酸素のシェア30%へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:大陽東洋酸素

 日本酸素と大陽東洋酸素は04年10月1日付けで合併、経営統合することになった。日本酸素を存続会社とし新会社の社名を「大陽日酸」とする。大陽東洋酸素の株式一株に対し日本酸素の株式0.8株を割当てる。会長に於●(おとせ)好之輔大陽東洋酸素会長、社長に田口博日本酸素社長が就任する。<●は生の右に丸、下に力>

 酸素や窒素などの産業用ガスは主な供給先である化学や鉄鋼業界の成熟化や、半導体業界の海外立地で経営環境が厳しくなっている。日本酸素の03年3月期の連結売り上げは、2,384億円、最終利益42億円、大陽東洋酸素は同1,127億円、同13億円。

 合併によって3,500億円規模の産業ガス会社が誕生、主要製品である液化酸素のシェアは約30%に達する。日本酸素は鉄鋼に強く、電機に強い大陽東洋酸素と経営統合することで総合的な競争力が向上する。