2004年01月15日
レイテックが超小型・軽量の溶接、切断装置を月末に発売
8,000℃のプラズマジェット温度を実現
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:中小企業庁

 水とアルコールと電気を使い、圧縮ガス不要の金属溶接、切断、銀ロウ付け作業を行う携帯用の「プラズマジェット発生装置」が今月末から発売されることになった。同装置は電源装置(200ボルト)、プラズマトーチ(約8,000℃のプラズマジェット温度を実現)、スペアパーツで構成。
 
 作動液として切断用に水、溶接用に水とアルコールを使用するだけですむ。アルゴンや水素などのガス、コンプレッサーを使わないため、有害ガスや異臭が発生しない。移動が簡単。電源重量5キログラム、トーチ1,200グラムの小型、軽量で、軟鋼、ステンレス、アルミ、合金鋼などの金属やセラミック、合成繊維などの分野が対象。使用現場としては自動車整備工場、建築現場、解体現場、消防署、防災用などが見込まれている。価格は1セットで約60万円。
 
 この新装置(商品名:Zプラズマ)を開発したのはレイテック(伊佐太摩喜社長、東京都・中央区、Tel/03-5540-4788)で中小企業庁、中小企業総合事業団が主催して21日から22日まで東京国際フォーラムで開催される「ベンチャーフェアJAPAN 2004」に出展、同時に関東地区での販売(ことしの目標100台)に取りかかる計画。
 
 同装置は都の新製品・新技術開発助成金が交付され、経産省後援のベンチャーエンタープライズセンター(VEC)の助成金交付も決定している。また同社は中小企業創造活動法の認定を受けている。