2004年01月16日
東北パイオニアがカーステレオ4機種に有機ELディスプレー
北米向けでパッシブ型マルチカラーを採用
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東北パイオニア、パイオニア、富士通

 東北パイオニア(山田昭一社長、山形県天童市、TEL/023-654-9198)は15日、パイオニアの北米向けカーステレオ4機種のディスプレー(表示画面)部品としてパッシブ型マルチカラー有機ELパネルの供給をはじめたと発表した。
 
 同パネルは表示サイズ3.4インチ(1DINサイズ)、ドット数192×(RB)×48で、同社としては初めてのCCP方式(カラー、チェンジング、パネル)を採用、従来のエリアカラー(単色)に比べ表現力が大きく向上したとしている。
 
 CCPは一つの画素に2色を塗り分けてその組み合わせにより様々な色を再現する方式。2色の組み合わせにより白色を表現できることが特徴となっている。
 
 今回の有機ELパネルは青色と橙色の2色を塗り分けており、3色(緑、青、赤)の塗り分け方式よりも長寿命。エリアカラーに比べ表現力が高く、フルカラーに比べ長寿命と2色によるメリットを最大限に生かしている。青、橙の2色の組み合わせで16色の表示が可能になっている。
 
 同社はこれまでに富士通の携帯電話用に4096色のフルカラー有機ELパネルを供給しているが、カーステレオでは初めて。
 
 同社は1999年から有機ELパネルの量産化を進め、本年3月までに累計で1,500万枚(売り上げ130億円)に達すると見込んでいる。今後はアクティブ型フルカラーの有機ELも手がける方針。