2004年02月05日
DIC、3月1日からフェノール樹脂値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業

 大日本インキ化学工業は5日、フェノール樹脂の値上げを決めたと発表した。3月1日出荷分から、固形樹脂は1キログラム当たり20円、液状樹脂は同12〜15円幅で値上げを行う。近く需要家筋と交渉に入る。
 
 主原料であるフェノールモノマーの価格は、すでにプロピレン及びベンゼンの高騰によって1キログラム当たり16円値上がりすることが決定しているうえ、副原料のホルマリンの原料であるメタノールの輸入価格も、第1四半期にはトン当たり250ドルを超えると見られ、今後ホルマリン価格の上昇は避けられない状況となっている。
 
 同社では、これら原料価格の高騰により、フェノール樹脂の事業採算性はさらに悪化するとして、今回値上げを決めた。