2004年02月09日
クボタも塩ビ管の値上げを表明
レジンの再値上げと価格先決めに対応
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:クボタ、積水化学工業、大洋塩ビ

 塩ビ管大手の一つであるクボタは9日、塩ビ管と継手ならびに関連製品の価格を3月1日の受注分から引き上げると発表した。ただちにユーザーの特約店等に対して通告し、交渉を開始するとしている。塩ビ管の値上げ表明は、6日の積水化学工業に続いてこれが2件目。大手4社のうちの2社が値上げを決めたことで、今週以降これに追随するところが相次ぐものと見られる。

 クボタの上げ幅は、塩ビ管類が15%以上、継手類が10%以上、その他塩ビ関連製品が同じく10%以上ーーとなっている。

 値上げの理由としては、塩ビ樹脂の再値上げに伴う製品価格への転嫁と事業採算の是正を挙げている。具体的には(1)塩ビ樹脂も他の石油化学製品と同様にアジア全域で高値安定の様相を呈してきていること(2)塩ビメーカーの中で供給量を制限するところが出てきて、値上げに反対し続けると塩ビ管や継手の供給に支障が生じる恐れがあること(3)様々な事業構造改善を進めているが、今回のレジンの値上げはそうした企業努力で吸収できる範囲を超えていることーーの3点を強調している。

 注目されるのは、こうした点から、レジンの再値上げにとどまらず価格先決め方式への変更も受け入れざるを得ないと明言している点だ。

 大洋塩ビや信越化学など塩ビ各社が打ち出してきた値上げと価格先決め方式への変更について同意を示したのは同社が始めてだが、時代の趨勢からいって、これからは多くの需要家が同様の意思を表明することになると見られる。