2004年03月12日
経産省、原材料価格高騰で初の「省内連絡会議」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:資源エネルギー庁、中小企業庁

 経産省は12日、鉄鉱石や石炭などの価格が国際的に上昇している問題を重くみて、関係の庁や各局審議官クラスからなる「原材料等連絡会議」の初会合を開催した。
 
 最近、中国経済の活発化に伴い、鉄鉱石や石炭、非鉄金属などの染料や鋼材等の価格が国際的に上昇しており、企業収益や原材料の調達、産業・経済への影響を懸念する声が広がり始めている。このため同省では、関係する各庁や局の審議官クラスで構成する「原材料等連絡会議」を設置し、これに関する国内外の情報を横断的に収集していくことにした。
 
 構成メンバーは大臣官房総括審議官の石田徹氏をトップに、経済産業政策局、通商政策局、貿易経済協力局、製造産業局、商務情報政策局、資源エネルギー庁、中小企業庁の各審議官、次長合せて8氏。
 
 今後は、主要産業ごとに原材料の需給や価格動向、調達見通しなどに関する情報を収集し、中小企業を含めたわが国産業・経済への影響について検討していくが、「国内経済安定のため、必要があれば行政面から施策を講じていくことになると思う」(中嶋誠・製造産業局次長)といっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0312keisansyo.tif