2004年03月17日
PSジャパン、グレード数削減が順調に進展
1年前の125品種が今年6月には65品種に
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:PSジャパン

 PSジャパンは企業体質強化策の一つとしてかねてからグレード数の削減に積極的に取り組んでいるが、進捗状況は極めて良好で現在は80種まで縮小できているという。

 同社の昨年3月末における企業化グレード数は125種であったので、この1年で36%の削減を果たしたことになる。
 同社では、今年6月末までにさらに15種を削減する計画。1年2ヶ月で半数近くまで減らすことになる。PSジャパンの総設備能力は4工場・9系列合計で年産45万5,000t。PS4社のうちの最大規模となっている。全体の43.5%を占める。しかしグレード数では、逆に同樹脂業界最小の規模となる。
 同社は、旧エー・アンド・エムスチレンに出光石油化学が03年4月に合流して再スタートしたのを機に、余剰設備の廃棄(年産8万5,000t規模)や不採算輸出のカットなどこれまで以上の思い切った体質強化策を次々と実行に移しているところ。グレード数の削減もそうした一連の合理化策の積極展開プランの一つと言えるもので、これが生産の効率向上にどのように寄与していくかが注目される。