2004年03月17日
エチレンセンターの春の定修が相次ぎスタート
先ずは今週から山陽石化と東ソーが運休へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:東ソー、丸善石油化学、三菱化学

 エチレンセンターの春の定修がいよいよ今週からスタートした。14日に山陽石油化学が水島の年産44万3,000t能力(定修スキップ年は50万4,000t)のエチレンプラントを定修のため運休したのに続き、17日には東ソーが四日市の同49万3,000t能力(同52万7,000t)のエチレン設備の定修に入った。山陽石化のプラントは4月17日まで、東ソーの装置は4月24日までそれぞれ運休となる。
 
 これによって、両社合わせて年93万6,000t能力のエチレンプラントが向こう34〜35日間にわたって運休することになる。また、これら2社のエチレンプラントに続いては、三菱化学・鹿島の37万5,000t(同41万t)設備と丸善石油化学の48万t(同52万5,000t)装置がいずれも5月中旬から6月中・下旬にかけて定修のため運休となる。3〜6月は石油化学製品の春の需要期に当たり、しかも今年はアジア地域全体の需要が例年以上に活発となっているので、オレフィンならびに誘導品の当面の需給バランスは一段と逼迫することになりそう。

 さらに日本以外のアジア地域でも、タイ・TOCの38万5,000t設備、韓国・HPCの70万t装置、同・現代石油化学の47万tプラント、同・YNCCの57万8,000t設備--などが3月から中旬にかけてそれぞれ定修で運休する。したがって、アジア全域でもこれまでない深刻な品不足状態が続く見通しにある。