2004年03月22日
栄研化学、環境水中のレジオネラ菌検出試薬キット発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:栄研化学

 栄研化学(本社:東京都文京区、黒住忠夫社長)は22日、独自の遺伝子増幅法「LAMP法」を利用して開発した、環境水中のレジオネラ属菌を検出する『LoopampR レジオネラ検出試薬キットE』を3 月30 日に新発売すると発表した。

 レジオネラ属菌によるレジオネラ症の多くは、目にみえない水滴となって飛散し、これを吸入することによってヒトに感染すると考えられている。感染源は、主に冷却塔、循環式浴槽、温泉、噴水、給湯設備など。特に日本では、循環式温泉施設での集団感染例が目立っているが、培養による検査法では判定までに1週間〜10 日間と時間がかかるため、これらの菌を迅速かつ簡便に検出する検査方法の重要性が指摘されていた。

 同試薬キットは、レジオネラ属菌のもつ遺伝子の核酸配列を特異的に認識するプライマーを用いて核酸の増幅を行い、Legionella pneumophila の11 種のserogroup を含む11 菌種21 株を極めて特異的に検出することができる。リアルタイム濁度測定装置(LAMP法反応・検出用)を用いることにより、検出に電気泳動を必要とせず、核酸の増幅反応から検出までを閉鎖系(同一反応チューブ内)にて1時間で行うことが可能で、従来の検査法と比較して短時間にレジオネラ属菌を検出することが可能としている。
 
【製品概要】]
◇製品名:LoopampRレジオネラ検出試薬キットE
◇希望納入価格:120,000 円(1キット、税別)
◇包装:1キット48 テスト分
◇貯法:−20℃に保存
◇販売:栄研化学株式会社

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0322eiken.pdf