2004年03月31日
汎用樹脂の対中輸出、2月は塩ビ以外が全て前年割れ
多くの企業が内需の拡大を優先、中国の発注も縮小
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンなど汎用樹脂の2月の中国向け輸出通関数量(香港向けを含む)は、PVC(ホモポリマー)を除く全ての樹脂が前年同月の実績を下回った。合計6品種のうちの5品種が前年同月割れとなっている。PVCも伸び率はわずか1.5%にとどまっている。
 
 6樹脂のうちのLDPEは1月に7ヶ月ぶりに前年同月を上回ったが、わずか一月で再び前年割れとなった。HDPEは2ヶ月連続の、またPP−H(ホモポリマー)は5ヶ月ぶりのマイナスとなった。PSの前年割れは15ヶ月連続に伸びた。PVC-Hは2ヶ月連続の前年超えである。
 汎用樹脂の中国向け輸出は、この1年あまり多くの品目が前年同月を下回る月が増える傾向にある。昨年1年間で、6品目のうちの過半が前年同月を割り込んだ月は7度に達した。うち、1月は6品目全てが前年割れとなり、3月と7月は6品目中5品目が前年を下回った。
 この2月の不振は昨年7月いらいのものということになる。低迷には二つの要因が挙げられる。一つは、中国のトレーダーとユーザーの多くが価格の高騰に抵抗して各樹脂の輸入を手控える行動に出たことであり、そしてもうひとつは、日本のほとんどの樹脂メーカーが急拡大した国内需要への対応を優先して自らも中国との成約をセーブしたことにあると言える。3月も同様の理由から引き続き前年を下回る公算が濃厚だ。
 
 各樹脂の2月の中国向け輸出通関数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は1月との合計。
 [LDPE]
 ▽中国 5,279( 85.7%) 12,434(102.4%)
 ▽香港 6,402(106.1%) 11,442(107.5%)
 ▽中国計 11,681( 95.8%) 23,876(104.7%)
 ▽輸出合計 21,099(110.7%) 39,791(110.8%)
 [HDPE]
 ▽中国 7,645( 59.3%) 16,148( 61.3%)
 ▽香港 1,154( 66.8%) 1,902( 78.1%)
 ▽中国計 8,799( 67.2%) 18,050( 62.7%)
 ▽輸出合計 15,462( 67.7%) 31,964( 72.6%)
 [PP-H]
 ▽中国 11,375( 89.5%) 25,540(130.8%)
 ▽香港 3,015( 48.9%) 4,626( 49.9%)
 ▽中国計 14,390( 76.2%) 30,166(104.7%)
 ▽輸出合計 23,791( 78.4%) 48,252(102.6%)
 [PP-C]
 ▽中国 2,099( 66.4%) 5,237(117.7%)
 ▽香港 753( 39.4%) 1,746( 61.2%)
 ▽中国計 2,852( 56.2%) 6,983( 95.6%)
 ▽輸出合計 8,043( 64.3%) 16,441( 81.5%)
 [PP計]
 ▽中国 13,474( 84.9%) 30,777(128.3%)
 ▽香港 3,768( 46.7%) 6,372( 52.6%)
 ▽中国計 17,242( 72.0%) 37,149(102.9%)
 ▽輸出合計 31,834( 74.3%) 64,693( 96.3%)
 [PS]
 ▽中国 1,057( 35.2%) 2,417( 40.0%)
 ▽香港 4,075( 47.4%) 8,926( 52.3%)
 ▽中国計 5,132( 44.2%) 11,343( 49.1%)
 ▽輸出合計 6,630( 43.6%) 15,100( 50.1%)
 [PVC-H]
 ▽中国 47,010(111.2%) 94,609(123.9%)
 ▽香港 10,412( 72.9%) 20,418( 83.5%)
 ▽中国計 57,422(101.5% 115,027(114.1%)
 ▽輸出合計 66,733( 98.7%) 135,457(109.5%)