2004年03月31日
米国ライオンデル社、ミレニアム社を吸収合併
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本オキシラン、ライオン

 米国ライオンデル社は29日、酸化チタン、酢酸メーカーのミレニアム社を吸収合併することで合意したと発表した。両社はオレフィン、EO、PEの合弁会社エクイスター・ケミカルをもっており、合併により総合石化メーカーが誕生する。

 ライオンデルは1985年にARCO(2000年にBPが買収)の一部門として設立され、87年10月に独立企業となり、直接酸化法(PO/SM、PO/TBA併産)によるプロピレンオキサイド事業で飛躍的に発展、96年にオーリンからTDI事業を買収した。98年7月には旧アーコ・ケミカルを吸収合併した。

 また97年にミレニアム社、オキシデンタル社との合弁でエクイスターを設立、2002年にオキシデンタルから同社株を買い取り(代わりにオキシデンタルはライオンデル社株式を購入)、現在はライオンデルが70.5%、ミレニアムが29.5%を所有している。

各社の主な製品とシェアは次の通り。(シェアには日本オキシランのPO、SM等、関係会社の能力を含めたもの)

【ライオンデル】
◇PO     世界1位、北米1位
◇SM     世界4位、北米1位
◇MTBE   世界1位、北米1位
◇TDI     世界3位、北米4位

【ミレニアム】
◇酸化チタン      世界1位
◇酢酸、酢ビモノマー

【エクイスター】
◇オレフィン     北米2位
◇EO         北米3位
◇LDPE、HDPE  北米3位
◇LLDPE      北米4位