2004年04月07日
松下、15日から新型カーナビを発売
本年度、120万台を市販、米向け中心に
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:松下電器産業

 松下電器産業とパナソニック オートモティブシステム社(PAS、佐野尚見社長、TEL/03-6710-3307)は7日、液晶ディスプレイを使ったカーナビステーション「ストラーダ」(道)の本年度、春夏ものとしてHDD(ハードディスク装置)カーナビステーション「CN-HS400D」など5機種を4月15日から、また、業界初のHDD・SD・DVD(デジタル多用途ディスク)・CD・MD対応のAVマルチメディアナビ「Fクラス HDS900シリーズ」2機種を6月12日から販売すると発表した。

 両社は昨年1月に「ストラーダ」シリーズを発売、PASによると「シリーズ初年度は市販向けを予定どおり達成した。市販向けは純正(新車取り付け)に対し2:8の割合だったが、本年度は3:7を目標に120万台を達成したい。米国向けが伸びており、純正と差別化したい」(水野裕副社長)としている。

 話題のCMプロフィールはギリシャ(昨年はスペイン)のミコノス島(息をのむ美しい風景)をとりあげた。テーマは「フロム ホーム ツー カー」(家庭のAVエンターティメントを気軽に車に持ち込める)。
 
 4月に発売する7V型HDDカーナビステーション「CN-HS400D」は月産5,000台(税込み、希望小売り価格18万6,900円)。動画、静止画、音楽データを保存、再生できる。

 大容量、高速、書き換え可能なHDDカーナビゲーションの市販市場に占める割合は2003年で30%。薄い本体と配線の一本化で従来機より10ミリ薄型化した。また、DVDレシーバーとのシステムアップでフルメディアカーナビステーションを実現した。幅128ミリ、高さ94ミリ、奥行き28ミリ、重さ380グラム。
 
 音質とデザイン、操作性にこだわったサウンドステーションは、CDサウンドステーション「CQ-C5300D」(月産1,000台、3万6,540円)、「CQ-C1300D」(同2,000台、2万7,090円)、「CQ-C1100D」(同4,000台、1万9,320円)とMDサウンドステーション「CQ-M3100D」(同3,000台、3万6,750円)の4機種。

 6月12日発売のAVマルチメディアナビ「Fクラス HDS900シリーズ」はワイドVGAインダッシュTV/MD AVシステム「CN-HDS950MD」(月2,000台、34万1,250円)とワイドVGAオンダッシュTV「CN-HDS900D」(同4,000台、31万2,900円)の2機種。
 
 高精度ワイドVGAモニター(115万2,000画素)を採用、従来品に比べ解像度が約4倍、高画質を追求している。同社ではこの製品でカーナビとAVマルチメディアエンターティメントの融合をさらに促進、ユビキタスネットワーク社会に向けて積極的に対応する。