| 2004年04月19日 |
| 出光石化、次世代リチウムイオン電池向け固体電解質開発 |
| 高純度硫化リチウムを出発原料として利用 |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:なし |
出光石油化学は19日、大阪府立大学大学院工学研究科の辰巳砂昌弘教授らの研究グループと次世代のリチウムイオン二次電池向けに世界トップレベルの導電率を有しながら、導電率の温度依存性が小さい固体電解質を共同開発したと発表した。 電池の電解質には現在、可燃性の有機溶媒が用いられ、液漏れ、発火など安全性に問題を抱えている。今回開発した固体電解質は、不燃性のガラスセラミックスであるため、安全性が高く、性能的にも優れたリチウムイオン二次電池の実用化が期待される。 今回の開発には、従来の硫化リチウムに比べ、硫黄酸化物等の不純物が1/100以下の高純度硫化リチウムを出発原料に用いたことが大きく寄与した。 出光石化は、スーパーエプラの一つポリフェニレンサルファイド(PPS)製造プロセスの開発を通して独自の硫化リチウム製造技術をもっている。この技術は、硫化リチウムの製造に一般的に用いられている固相反応と異なり、溶媒中の反応であるため反応を均一に行える特徴があり、高純度化および量産化に有利とされている。この技術を用いることで、電解質原料に適した高純度硫化リチウムの合成が達成された。 また、高い導電率が得られたのは、 (1)ガラスセラミックスの結晶構造がリチウムイオンの伝導性に優れていること (2)不純物が少ないことでリチウムイオンの移動を阻害する異種構造を低減できた などのためと同社では見ている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0419idemitsu.doc |