2004年04月22日
出光石化、高結晶性・低融点の新規ポリアルファーオレフィンを開発
蓄熱材や粘接着剤の改質剤など、従来のワックス用途の高性能化に寄与
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:なし

 出光石油化学(東京都墨田区、厩橋 輝男社長)は22日、独自開発のメタロセン触媒技術と高純度アルファ-オレフィンモノマーを原料に、従来のオレフィン重合体にはみられない、側鎖に結晶性を持たせた低融点のアルファーオレフィン重合体(CPAO)を開発したと発表した。
 
 今後、従来品には見られない融解特性を利用した蓄熱材や、結晶性、相溶性、取り扱いの容易さを活かし、樹脂、粘接着剤、有機無機複合材料、潤滑油、アスファルトの改質剤など、従来のワックス用途などの高性能化へ用途展開を進めていく。
 
 ポリオレフィン系ワックスの製造は、モノマーを重合して製造する方法と、ポリマーを分解して製造する方法がある。オレフィンモノマーを原料とする重合製造法は、ラジカル触媒やチーグラーナッタ系触媒を用いる方法が検討されているが、分子量が低すぎたり、融点が高くなりすぎ、ブロードになるなどの問題がある。最近はメタロセン触媒による製造法も開発されているが、原料モノマーの低反応性や生成ポリオレフィンの融点制御などに多くの課題を残している。
 
 同社は、これまでのポリオレフィン製造技術をベースに、従来のメタロセン触媒系製造法の課題であった低反応性、生成ポリマーの融点制御を可能とする新規触媒技術を確立した。さらに自社開発のアルファーオレフィンモノマーを原料とすることで、従来のワックスでは発現できなかった高結晶性で低融点を有するポリオレフィン重合体の合成を実現した。
 
 特徴として次の点をあげている。
(1)低融点でありながら高結晶性で融解熱量が大きい
(2)融点は、原料種や重合法で調整可能
(3)結晶性を有しながら、ポリオレフィン,ワックス,各種オイル,溶剤との相溶性が良い
(4)低融点でありながらべたつきが少なく取り扱いやすい

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0422idemitsusekika.doc