2004年05月12日
長江デルタの中心地・嘉興市が投資説明会
高速道路、鉄道、港湾、インフラなどの利便性を強調
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:帝人、帝人化成、丸紅

 中国の長江デルタにあって上海、杭州、蘇州、寧波などに囲まれた伝統文化都市の嘉興市(浙江省)が嘉興経済技術開発区や嘉興港区など4大開発区を中心に、一層の拡大発展をめざして日本企業の誘致にのりだした。

 とくに同区に隣接して建設している日本企業投資団地(総面積2.3平方キロメートル)には分譲区と標準工場(レンタル)を用意するなどの気の使いよう。用地(50年の賃貸)の価格も1平方メートル当たり9〜13ドルと割安。

 同市から陳徳栄市長を団長に約20人が訪日代表団として来日、11日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで投資環境説明会を開いた。問い合わせは国際貿易促進協会、TEL/03-3506-8275まで。

 嘉興市は3,915平方キロメートルの面積で人口約371万人、上海まで90キロメートル、蘇州まで70キロメートルの距離にある。2003年の市の生産高は855億元(1元は13円)、1人当たりのGDPは3,100ドルを上回った。これまでに56の国と地域から3,000社余が進出、日本企業が313社余になった。日本の投資額は12億ドル、実行4.5億ドルで第5位。

 市は1985年から政府の改革開放政策計画にあわせて、道路、水道、汚水処理場などのインフラ整備を手がけ、92年から発展を続けた。ここ数年は毎年9%以上の経済発展を続けている。上海杭州高速道、上海嘉興湖州高速道路などの完成で周りの衛星都市へのアクセスは「30分交通区」を形成。

 上海の浦東国際空港、虹橋空港、杭州の蕭山国際空港は車での所要時間が約1時間。また嘉興港は国家甲類開放港で年間の輸送量が1,500万トンを超えている。さらに、昨年8月に着工、2008年に完成する杭州湾の大橋(嘉興−寧波、投資額20億ドル)は40兆円の経済効果がでると期待されている。

 同市が重点的に開発している産業地区は経済技術開発区、嘉興港区のほか、秀城(亜太)工業区、嘉創技術開発区があり、陳団長は「港湾区に重化学工業、そして電子・加工、自動車部品、バイオ、機械、電機、通信などの産業を育てたい」としている。

 日本からは帝人化成、東海ゴム、伊藤忠丸紅鉄鋼、村上石崎自動車部品などが進出している。