2004年05月13日
帝人化成、中国でのポリカーボネート工場立地経緯
政府の熱意、発展性、税制、用役など評価、年内に完成
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人、帝人化成、三井化学

 帝人化成(TEL/03-3506-4704)は、中国浙江省の嘉興港区に建設中の大型ポリカーボネート設備計画について今後のスケジュール、同区進出のいきさつなどを明らかにした。

 同区は揚子江デルタの南側、杭州湾の北側に位置している。東の上海まで95キロメートル、西の杭州まで110キロメートル、北の蘇州まで115キロメートル。海をはさんで南の寧波の北侖港までは74カイリの距離にある。嘉興市までは40キロメートル。同区の面積は21.8平方キロメートルで、省クラスの乍浦経済開発区と国家クラスの嘉興輸出加工区に隣接している。

 また、浙江省の第10期5カ年計画で重点的に開発中の浙江乍浦石油化学工業団地はエチレン年産80万トン級の規模でのセンター建設が予定されている。さらに杭州湾をまたぐ嘉興−寧波間の「杭州湾大橋」は昨年8月に着工、2008年完成を目標にしたもので、20億ドルと巨額の資金が投入され、開通後の経済効果が40兆円になると見込まれている。

 建設中のポリカーボネートはCD、DVD、自動車ランプや複写機、パソコンの躯体に使われるもので、帝人化成では年産5万トン規模を予定している。ポリカーボネートは世界的に需要が伸びており、年間の市場規模は200万トンと大きく、中国での市場の大きな拡大が予想されている。

 帝人化成では長江河口の南通市など4ヵ所を対象に中国での工場立地を検討したが、嘉興市の誘致意欲が高く、対応がすぐれていたことや、上海、蘇州、寧波を含めた市場の発展性、税の優遇措置、工業区の地盤、ユーティリティなどの用役が評価できたので同区を選んだとしている。

 用地の取得は2002年11月に申請、4ヵ月後に登記というスピードだった。工場はことし12月に完成、来年4月に操業の予定。原料ビスフェノールなどは三井化学の現地法人が供給する。